こんにちは!
訪問医療マッサージ アイリスです。
今回は脳梗塞の治療やリハビリの方法についてお話します!
脳梗塞は種類により治療の方法が異なります。
また、発症直後としばらく経過してからの治療法も異なってきます。
〇発症直後
病院に運ばれてその後は、これ以上脳細胞に悪影響が及ばないように、詰まった血管を溶かす・取る必要があります。
発症~病院に運ばれてすぐの場合、tPAという詰まった血栓を溶かす薬を静脈内に投与することがあります。
この薬は絶大な効果がありますが、投与後、脳出血を起こす可能性もあるものです。
そのため投与には制限時間と一定の条件があり、投与されないケースも多いです。
また発症からの経過時間や条件によっては、血管内治療が行われます。
カテーテルを通して脳の血管の詰まりを除去する方法で、これにより塞がった箇所を開通します。(アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)
急性期の治療薬は、発症からの時間やタイプによりますが
血栓溶解薬、抗血小板薬、抗凝固剤・脳保護薬・抗脳浮腫薬があります。
〇リハビリ
急性期ののち、なるべく早い回復を図るため、また拘縮などの後遺症を軽減するために早期にリハビリが行われます。
脳梗塞を発症して動かずにただ寝ているだけでは、体が動かし辛くなっていき次第に回復が難しくなっていきます。
リハビリには痛みを伴うこともありますが、じっと痛みが治まるのを待っても運動機能が回復することはありません。ROM運動や自動運動、歩行訓練等を行うことで回復が期待できます。
脳梗塞のリハビリテーションは急性期・回復期・生活期※により異なります。
※【急性期】発症~2週間
【回復期】2週間~5、6か月ほど
【生活期】5、6か月~
脳梗塞でよく見られるリハビリの例をあげると、脳梗塞で搬送されて回復できた場合、入院しその方の症状を見ながら適切なリハビリを行います。長くて2週間ほどの期間です。
その後は状態によってリハビリテーション専門の病院へ転院して、こちらでもしばらく医療従事者のもとリハビリを続けながら入院生活を送ります。急性期の病院と比べ、リハビリの時間が集中的にあることが少し異なる点です。
この入院期間は決まっており、最長で6か月と決まっています。もちろん医師の診断によっては早くに退院が可能です。
退院したあとは、病状次第でご自宅・施設でのリハビリ・マッサージ等に移行します。
【ご自宅でのリハビリ等の方法】
・介護保険を用いて、ご自宅へ伺う訪問リハビリ
(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
・医療保険を利用した、ご自宅へ伺う訪問マッサージ
(あんまマッサージ指圧師、鍼灸師)
・通所リハ(デイケア)
PT、OT、ST、看護師、准看護師、柔整師、マッサージ師などリハビリに関わる職員が在籍。
介護保険を利用する。複数の利用者と触れ合い、食事などのケアも兼ねてリハビリを行う。
・リハビリ科のある病棟へ通院する外来リハビリテーション
介護認定を受けて介護保険を利用したリハビリを行っていない場合の、医療保険を用いたリハビリ方法。
病棟でPT、OT、STが主にリハビリを行う。自宅では難しいような機器を使用する形でのリハビリを行える。
これらの選択肢があり、その方の意欲や状態により、複数のサービスやリハビリを利用されている方もいらっしゃいます。
いずれにしても片麻痺のある方は拘縮予防、誤嚥や転倒を防ぐためにもリハビリの積極的な導入をおすすめします。
回復や症状は人それぞれ異なります。
歩行が上手くいかない、上手に食事ができない・・等の焦りがあることも多いと思います。
家族から負担に思われたくない、と考えて気分が落ち込む方もいらっしゃいます。
痛みの緩和、動きの改善など・・リハビリやマッサージを通し、専門家に頼ることで少しでも生活に良い変化が出ることが期待できると思いますので、ぜひお役立てください!
次回は
脳梗塞の予防、再発防止
についてお話します。
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